東京都西多摩郡奥多摩町の日原(にっぱら)。
日原集落は大自然に囲まれた小さな集落ですが、集落の奥には関東最大級の「日原鍾乳洞」があり、その名前を聞いたことがある方もいるかと思います。
日原集落には以前、奥多摩工業の廃トロッコを見に行きましたが、他にも“廃”的な要素が存在します。今回ご紹介するのも奥多摩工業に関連する物件です。
奥多摩工業で働いていた人が住んでいた寮の廃墟が残っているのです。
【廃墟】奥多摩工業日原寮&イベントホール
まず、寮の正面に向かうと「奥多摩工業」と書かれた看板が設置されていました。この先に寮の廃墟があります。
最初に見つけたこの施設は寮の他に、大きなホールも併設されていました。
この日原集落の中で1位2位を争うくらい大きな建物なのですが、現在は使われておらず共に廃墟となっています。
こちらがホールが入っている建物です。
ボロボロで色々と剥がれ落ちています。
こちらの建物には寮が入っています。現役時代は独身寮だったそうです。
建物の裏側に周ってみました。ホールの屋根が見えています。
裏手の道路から、寮の廊下の窓が見えました。
窓枠に立派な植物が育っています。
ザ・ドアっていう感じのドア。
【廃墟】奥多摩工業 日原寮
右に写っているのが先ほどの独身寮です。
道路を隔てた左側にも寮がありました。
こちらも廃墟になっています。
よく見ると窓枠が外れていました。
この煤けた具合がいい味出してますね。
埼玉の白岩集落でも見かけた縦型の消火栓がありました。
白岩集落(廃集落)を探索した時の記事はこちらです。あわせてご覧ください。

シンプルなデザインの街灯がありました。机の上に置くライトみたいな感じで可愛らしいですね。
【現役】奥多摩工業 日原寮
さらにもう一つ、奥多摩工業の寮が建っています。こちらは家族寮だそうで、現在も2~3世帯が生活を送っているようです。
「厚生年金保険還元融資 奥多摩工業格式会社日原寮」の表札が掲げられていました。3つある寮のうち、この一か所だけ正式名称が分かりました。
ビリビリに破れている障子。
この部屋は誰も住んでいないのでしょう。
レトロな団地の面影があっていいですね。
団地に住んだことは一度もありませんが、なんだか懐かしさを感じます。
こちらにも縦型の消火栓がありました。
先ほどのものとは少し形状が異なっています。
ホーロー看板のある風景
集落内にあった商店の壁にレトロなホーロー看板が掛かっていました。
今までにホーロー看板を故意に集めて飾っているところは何件もみたことがありますが、普段使いしていて未だに残っているところが見られるのも、こういった小さな集落ならではの光景かもしれませんね。
日原集落と奥多摩工業の観光名所
日原集落に行ったら「日原鍾乳洞」にも行ってみてください。インスタ映えする関東最大級の鍾乳洞で、夏場には駐車場待ちが1時間以上発生する大人気スポットです。

廃墟成分をもっと味わいたい方は廃トロッコはいかがでしょうか。奥多摩工業が使用していた廃トロッコが崖の下に転がっている光景を楽しむことができます。崖の下と言っても、階段で降りられるので楽にアクセスできます。

工場萌えを楽しみたい方は、日原の麓にある奥多摩工業の氷川工場がオススメです。“大人の工場見学”と題して、マニアックな石灰工場を間近で見ることができます。
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