台風19号（2019年）の影響で日の目を浴びた群馬県の八ッ場ダム。
2019年10月1日より、ダムに水を貯めて異常が無いかを確認する「試験湛水」が行われています。湛水試験開始後は、満水水位(583メートル)まで貯水した後、最低水位(536.3メートル)まで水を抜いて試験が終了します。
再びダム内の水を全て抜くことはないため、水が貯まっていないダムの姿を見ることはできなくなりました。
今回は、ダム建設初期の頃から、試験湛水開始直前の頃の様子をご紹介いたします。
また、八ッ場ダムの観光スポット・見学スポット・無料展望台・名物なども合わせてご紹介いたします。
この記事のINDEX
JR吾妻線「川原湯温泉駅」跡地（2015年・八ッ場大橋から見た八ッ場ダム予定地）
八ッ場ダムの建設に伴い、JR吾妻線の川原湯温泉駅がダムに沈むこととなりました。その為、一部区間（岩島駅～川原湯温泉駅）は廃線となりましたが、現在はダムに沈む区間を迂回する形で新たに線路が敷しかれ、川原湯温泉駅も別の場所に建設されて運行を継続しています。
八ッ場ダムの建設により新設された八ッ場大橋
まず初めに、そんな吾妻線の旧・川原湯温泉駅周辺の様子をご紹介いたします。
（この記事が公開されている時には既に八ッ場ダムの底に沈んでいる風景です）
JR吾妻線の廃線区間に残る第二吾妻川橋梁
第二吾妻川橋梁と八ッ場ダム堤体建設予定地
旧・川原湯温泉駅の東側にある「第二吾妻川橋梁」。
その後ろにある、地肌が見えている山の斜面に八ッ場ダム堤体が建設される予定地です。
八ッ場ダム堤体が建設される前の風景
第二吾妻川橋梁と工事用プレハブ小屋
JR吾妻線 旧・川原湯温泉駅の跡地
JR吾妻線 旧・川原湯温泉駅の跡地
八ッ場大橋の真下辺りに旧・川原湯温泉駅がありました。
廃線後、川原湯温泉駅の駅舎や付近の線路は撤去されました。
八ッ場ダム建設に伴い線路切り替え工事が行われた後の吾妻線廃線区間
「やんば見放台（無料展望台）」から見た八ッ場ダム建設風景
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2018年10月には、左側のコンクリートを製造する設備がありました。また、ダム堤体は工事中で、非常用洪水吐き・クレストゲートがまだ未完成の状態でした。
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月には、ダムの堤体が完成してコンクリート設備が撤去されました。ダム堤体の高さが高くなっていることが分かります。また、コンクリート製造設備が撤去されたことで、その奥に建設されていた八ッ場ダム管理事務所が姿を現しました。
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
左：2018年10月03日／右：2019年03月22日
ダム堤体の変化比較です。
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
建設工事中の八ッ場ダム堤体の細部
建設工事中のダム堤体細部の様子をご紹介いたします。
2018年10月3日：ダム湖側の風景（八ッ場大橋方面）
2019年3月22日 ダム湖側（八ッ場大橋方面）の風景
2019年7月31日 八ッ場ダム管理事務所の建設風景（やんば見放台より）
こちらの建設中の建物は八ッ場ダムの管理事務所です。
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年7月31日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（やんば見放台より）
「八ッ場大橋」から見た八ッ場ダム建設風景
八ッ場ダムに架かる八ッ場大橋からの撮影した風景をご紹介します。
2018年10月3日の撮影分
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2018年10月3日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2019年3月22日の撮影分
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
2019年3月22日 八ッ場ダム建設風景（八ッ場大橋より）
八ッ場ダム 試験湛水・湛水試験について
2020年3月からの八ッ場ダムの運用開始に伴い、2019年10月1日より、ダムに水を貯めて異常が無いかの試験を行う「試験湛水・湛水試験」が開始されました。
試験湛水の行程は、最高貯水量・貯水率100%（583.0メートル）まで水位を上昇された後、約1日間水位をキープ、その後1日1m以下の水量を放水しながら最低水位（536.3メートル）まで下げて試験が終了します。
八ッ場ダムの貯水池容量配分図
試験湛水を開始後、貯水率100%に達成するまで約3～4か月間と想定されていましたが、大型台風19号が日本列島に上陸したことにより、想定を遥かに超える速さで貯水率100%を達成しました。
試験湛水の途中経過
試験湛水の経過については以下の通りです。
- 2019年10月1日 10時40分 試験湛水開始
（八ッ場ダム試験湛水を開始しました。 | 八ッ場ダム工事事務所 | 国土交通省 関東地方整備局） - 2019年10月13日 台風19号通過、水位573.2メートルまで上昇
（令和元年台風19号における八ッ場ダムの試験湛水状況について | 記者発表 | 国土交通省 関東地方整備局） - 2019年10月15日 貯水率100%（水位583.0メートル）を達成
（八ッ場ダムの試験湛水において貯水率が100パーセント(平常時最高貯水位)に到達しました | 記者発表 | 国土交通省 関東地方整備局）
八ッ場ダム 観光スポット・見学スポットについて
八ッ場ダムには、ダムの右岸・左岸に無料で利用できる展望台があります。八ッ場ダムに架かる「八ッ場大橋」からはダム湖上からダム堤体を真正面に見ることもできます。
また、八ッ場大橋を渡ったところに「八ッ場ダム資料館」も併設されていて、八ッ場ダム建設の歴史や八ッ場ダムの役割、ダム周辺の地理などを学ぶことができます。
いずれも駐車場が完備されているので、安心して利用することができます。
やんば見放台
無料で登れる展望台「やんば見放台」です。
当記事で紹介している写真も主にこの場所から撮影しています。
八ッ場ダム展望台「やんば見放台」
小高い丘の上に作られた展望スペースです。
無料で使える望遠鏡も設置されています。
八ッ場ダム展望台「やんば見放台」
八ッ場ダムの堤体を眺めることのできるお立ち台もあります。
施設情報
- 【 名称 】やんば見放台
- 【 住所 】群馬県吾妻郡長野原町川原畑994（地図で見る）
- 【開放時間】24時間OK
- 【公式サイト】車・徒歩でめぐる自由見学場所 | 八ッ場ダム工事事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
八ッ場ダム ダムカード配布について（スタンプラリーについて）
八ッ場ダムでは、無料で貰えるダムカードが配布されています。
詳しい貰い方・配布情報などの詳細については、以下の関連記事でご紹介しています。
八ッ場ダムの名物「ダムカレーパン」
八ッ場ダムの近くに「道の駅 八ッ場ふるさと館」があります。
こちらに併設されているヤマザキYショップでは「ダムカレーパン」が販売されています。
八ッ場ダム名物「ダムカレーパン」
ダムに行くとダムカレーはよく目にしますが、ダムカレーパンは八ッ場ダムで初めて目にしました。人気ナンバーワン商品のようで、午後遅くに行くと売り切れている場合がほとんどです。
先に記載したダムカードを提示すると10%OFFで購入することができます。
詳細については以下の記事をご覧ください。
